メキシコ進出や益子焼もトランプショック逆風に直面中、ガイアの夜明け「激突!トランプ vs 日本企業」

普段は未来世紀ジパング、ガイアの夜明け、そしてカンブリア宮殿と放映順に視聴し、当ブログで視聴レビュー記事を書いているのですが、個人的にトランプ政権が及ぼす日本経済への影響は注視しているテーマなので順番を無視して録画動画を視聴しました。

2017年4月末でトランプ政権発足から100日を迎えるアメリカ。2017年4月18日(火)放送のガイアの夜明け「激突!トランプ vs 日本企業」は、“アメリカ・ファースト”を掲げ保護主義の色を鮮明に打ち出したトランプ政権との向き合い方を考えさせられる放送回でした。

TPP離脱をはじめ、トランプ・ショックで様々な日本の企業や産業が翻弄されています。影響を受けている企業の1つとして番組で紹介されたのが、メキシコにレンタル工場を展開するベンチャー企業、株式会社事業革新パートナーズです。

事業革新パートナーズ社のレンタル工場はNAFTAを締結するアメリカへほぼ関税ゼロで輸出できること、そしてヨーロッパにも地理的に近いという好条件を提示し、日本企業のメキシコ進出の受け皿を狙って整備した施設です。

ただNAFTA見直しを訴えていたトランプ大統領の誕生によって、日本からメキシコへの進出機運は一気にしぼんでしまい、現在、レンタル工場の半分は空き状態になっているそうです。このピンチをチャンスと捉え、メキシコ進出に舵を切れる日本企業こそ、今後大きく成長できる気がします。

そんなメキシコ進出に舵を切った1社が、ウェザーストリップをはじめとした金型成形・ゴム成形を提供する株式会社エムエス製作所です。日系企業だけでなく、アメリカ企業も商談相手とすることでメキシコ国内で生き残りをかけて奮闘しています。

TPPによってアメリカ市場への本格的な進出を考えていた栃木県の伝統ブランド陶器「益子焼」も、トランプショックによって大きな逆風が吹いている業界として番組で紹介されていました。陶器をアメリカへ輸出する場合、最大28%もの関税がかけられるからです。

TPPが発効すれば関税28%も撤廃される予定でしたが、トランプ大統領がTPPから撤退したことで益子焼のアメリカ進出も暗礁に乗り上げています。JETRO(日本貿易振興機構)でも関税がどうなるかは分からない状況では、日本の伝統工芸業界もアメリカへ越境販売することに慎重になるのは仕方がないと思います。

日本企業のメキシコ進出については個人的にどうこうできる規模の話ではありませんが、益子焼の海外販売であればネット通販などで1個人でも応援できる分野です。例えアメリカ大統領が誰であっても、日本の素晴らしい工芸品をアメリカをはじめとした海外に広める取り組みは、その歩みを止めてはいけないと今回のガイアの夜明けを視聴し再認識しました。

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