着物買い取りの東京山喜、そして廃タイヤリユース販売のモンドデザインが登場!ガイアの夜明け「新たな〝リサイクル〟がやって来た!」視聴レビュー

親から譲り受けたものの着る機会もないままたんすに眠っている「着物」や、車社会の副産物とも言える年間1億本も発生する「廃タイヤ」など、2015年9月29日(火)放送のガイアの夜明け「新たな〝リサイクル〟がやって来た!」では新たなリサイクルビジネスが紹介されていました。着物買い取りの東京山喜、そして廃タイヤリユース販売のモンドデザインの2社が登場した回です。

一般の家庭をまわり着物の訪問買い取りをしているのが、東京山喜が運営する「たんす屋」です。たんす屋では年間50万点もの着物を買い取り、決算バザールなどで格安価格にて販売しています。売上は一回の決算バザールで1億円以上にものぼるとのこと。

番組によるとリサイクル市場は約1兆5千億円(2013年度)もの規模になるそうですが、着物は専門知識がないと査定がしづらいことからリサイクル市場には含まれていないそうです。

そんな査定が難しい着物の査定を専門に行っているのが、たんす屋を運営する東京山喜株式会社です。着物の9割は家庭のタンスなどに眠っているとされ、金額に換算すると約40兆円にもなるそうです。たしかに着る機会が無いとはいえ、着物は高価なのでなかなか捨てられないのでタンスの肥やしになるのは分かる気がします。

東京山喜では買い取った着物を丸洗いし、殺菌・消臭・加工をして、全国に展開する127店舗の「たんす屋」で販売しています。日本人客だけでなく、最近は訪日外国人の急増に伴い、売上の3割を外国人客が占める店もあるそうです。

また東京山喜の中村健一社長は、全国約800店舗を展開するリサイクルチェーン大手の「ハードオフ」と提携し、ハードオフ店舗内に着物のミニ買い取りショップもオープンしています。

さらに新たな取り組みとして、長野県の下諏訪温泉にある日本旅館「ぎん月」と提携し、祭りの日にたんす屋の着物を着付けサービスを含めレンタルする「下諏訪着物プロジェクト」を実施します。こちらも外国人観光客に人気となっている模様が番組で紹介されていました。着物は今後、海外でより人気が高まっていくと思います。

番組後半、SEAL横浜店を番組ナビゲーターの江口洋介さんが訪問するシーンが流れました。SEAL横浜店は廃タイヤのチューブを使って作られた、バッグや財布、シューズなどのリサイクル商品を販売しているショップです。

日本国内の廃タイヤの発生本数は年間約1億本、そのうちの大半は燃料などに使われます。この廃タイヤに目を付けたのが、モンドデザインの社長、堀池洋平氏です。廃タイヤのチューブを使って、すでに70アイテム以上を製作し、東京・表参道などの店舗で販売しています、

廃タイヤを使ったリサイクル製品は東京・足立区の縫製業者の工場で、熟練した職人が一つ一つ手作業で丁寧に縫製しています。モンドデザイン社の堀池さんは、日本の職人の高度な技術力が途絶えてしまうことを危惧し、安い海外工場ではなく日本の工場の職人に廃タイヤのカバン製作を依頼しているそうです。

弾力性や耐久性、防水性が優れており、さらにメイドインジャパンのリサイクル製品ということもあり、こだわりの商品を求める消費者から人気になっているそうです。確かに、当ブログ管理人の自営業者KENも日本国内裁縫という点により魅力を感じました。

2015年9月、廃タイヤチューブ製品のさらなる飛躍を目指し、堀池社長は縫製職人を伴い、本場イタリアに男性用バッグの売り込みに向かいます。タイヤチューブのリサイクルバッグに町の若者が食いついていましたが、地元のリサイクルショップでは値段が高すぎると販売を断られてしまいました。

そこでモンドデザインの堀池社長は高級品を扱うセレクトショップに狙いをつけ、イタリア向けの新作バッグを売り込むことに成功します。日本の職人が作るこだわりのリサイクル品は、今後も海外で受け入れられるはずです。

今回のガイアの夜明けを視聴し、着物買い取りも廃タイヤチューブのリサイクルバッグも、環境志向の高い海外で商機を拡大していける商品ジャンルだと強く感じました。他にも探せば日本特有のリサイクル商品が見つかりそうです。

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