日本交通と国際自動車(km)の競争激化!ガイアの夜明け「タクシー頂上決戦」視聴レビュー

2015年9月8日(火)放送のガイアの夜明け「タクシー頂上決戦」では衰退が続く日本のタクシー市場が取り上げられました。タクシーを利用する乗客は2003年度の21億人から、2013年度には16億人へと激減しています。そんな厳しいタクシー業界の最大手が日本交通、そして第2位が国際自動車です。

番組冒頭、日本交通と国際自動車の競争の1つとして、新卒採用が取り上げられていました。「km」で知られる国際自動車では、副社長の藤森健悦さんを中心に新卒採用に注力しており、2015年4月には109人をドライバーとして採用したそうです。この新卒採用の面では、国際自動車の方が日本交通よりも成功しているようです。

新卒採用で後れを取った日本交通の川鍋一郎社長は「新卒100人プロジェクトチーム」を結成し、来年度入社に向け就職説明会や保護者への説明、そして内定者への歓迎会など精力的に動いています。こうした取り組みによって、来年3月に100名以上の新卒採用を達成できるか注目です。

日本交通の川鍋社長が現在力を入れているのが、タクシーのIT化です。社内に専門のITチームを立ち上げ、スマートフォン配車アプリや、乗客がつかまりそうな場所をドライバーに教えるアプリを開発。

番組ではこの乗務員お助けアプリの試験利用の模様が流れていましたが、実際に売上の悪いドライバーでもお客さんが拾えていました。ビッグデータを使った乗客獲得アプリは今後大きな追い風になると思います。

一方、国際自動車は業績が優秀な「カリスマドライバー」を新米ドライバーの教育係に任命させるなど、ベテランの知識や経験を新卒ドライバーに伝えていく取り組みを行っています。優れたドライバー力の継承も重要な要素です。

番組ラストは日本交通によるタクシー会社の買収や、子供を学校や塾へ送迎する新サービス「キッズタクシー」、そして国際自動車による女性ドライバー専用のタクシー「リラクシー」など、タクシー業界の少し明るい未来を想像できる内容で締めくくられていました。

意外だったのは、日本交通も国際自動車も上場していない点です。日本交通の売り上げ高600億円は、東証1部にも上場できる規模だと思いますし、株主優待でタクシー券の配布やアプリ優待サービスなどを始めれば顧客拡大にもつなげられる気がします。

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