自由・経験・責任が人材育成の要!?ガイアの夜明け「今こそ”殻”をやぶれ!~人材活用の最新手法~」視聴レビュー

2013年10月29日(火)に放送されたガイアの夜明け「今こそ”殻”をやぶれ!~人材活用の最新手法~」を録画していたので、遅ればせながら視聴しました。若手の働き方をテーマにした興味深い回でした。

番組の冒頭で紹介されていたのが、ミュージシャンを夢見る25歳の若者、市村峻也さん。タマノイ酢株式会社の「キャリア制社員」という、5年間の期限付きで、自分の夢を追いかけながら、社会人経験を積めるという面白い人事制度です。

タマノイ酢には市村さんのほかにも夢を持つ若者たちが多数在籍しているとのこと。企業側にとっても、夢を持って生き生きしている若者のパワーが正社員に刺激を与え、プラスになっているとそうです。

日本のビジネスシーンでも問題視されているのが、若い社員の内向き志向です。今年の新入社員を対象にしたアンケートでも、約6割が海外で働きたくないと回答したそうです。

海外展開を強化したい日本ハムでは、研修専門会社Jin-G(ジンジー)が主催する「ミッションコンプリート」という研修に社員2名を送り込みます。
研修には他にもNECや日清食品など10名が参加していました。

研修“ミッションコンプリート”は、参加者は英語も日本語もほとんど通じないベトナムに送り込まれ、5日間に渡って毎日与えられるミッションをクリアしていくというものです。その内容は、ベトナム人にインタビューをしてレポートをまとめることから、日本人居酒屋のベトナム人向け新メニュー開発、そして最終的にはベトナム人に出演してもらう自社のPRビデオをベトナム語で作る等、グローバルビジネスで大事な現地の人を巻き込む経験を積むものです。日本ハムの社員もミッションコンプリートの5日間でどことなく精悍な顔つきになったような気がします。

ガイアの夜明け後半では、カンボジア・プノンペンでトライアジアグループを率いる34歳の横井朋幸さんと、そのメンバーの活動が紹介されていました。トライアジアグループがカンボジアで立ち上げた事業は高級カフェやレストラン、人材派遣会社など多岐にわたります。

トライアジアグループの横井さんの元には、チャンスを求める日本の若者が続々と集まってきているそうです。横井さんはその若者たちに様々な事業を任せ、その能力を最大限発揮させるようにしています。そのうちの一人が、日本では大手メーカーに勤務していた26歳の吉田剛さん。

吉田さんにはゼロから家具の製造工場を立ち上げる、という日本ではまず若手には任されない新事業が与えられていました。そしてわずか半年の期間で、工場建設から50名もの人材集めまで、任された仕事を全てこなしていました。

今回のガイアの夜明けを視聴し、20~30代の若手社員にはもっと多くの自由や経験、責任を与える事こそ、人材育成において重要なのだと再認識しました。日本の型にはまった人材育成とは少し、いえ大分違った視点が今求められているのかもしれません。

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