日本通運の渡邉健二社長が語る、カンブリア宮殿「日本経済を運んで140年!何でも届ける力を生む「段取り八分」精神」放送動画の感想

売上高約2兆円(2015年3月期)、7万人近いグループ社員を抱える日本通運株式会社(東証1部上場、証券コード:9062、株主優待なし)。2016年3月24日(木)放送のカンブリア宮殿「日本経済を運んで140年!何でも届ける力を生む「段取り八分」精神」は、巨大物流企業の日通の社長、渡邉健二(わたなべ・けんじ)社長が登場されました。

狭く険しい山道を長さ40mもの「風車の羽根」を専用車両で運び、風力発電所で取り付け工事まで担当する日本通運。日通がこの運搬方法を編み出すことで、以前は不可能とされていた山奥まで羽根の運搬が可能になったそうです。

風車の羽根の運搬車両のように、専用車両はなんと日通が自前で開発しています。これまでに新幹線の車両や冷凍マンモス、人工衛星、さらに社員2,500人分のオフィス引っ越し荷物なども運んできた実績があります。

日本通運の歴史は江戸時代の飛脚にまでさかのぼります。1872年、飛脚問屋から「陸運元会社」として創業した日通は、渡邉健二社長によると「人々が困った時こそ、何が何でも運ぶ」という精神で陸・海・空の物流事業を手掛けているそうです。

日通が大切にしているのが「段取り八分」。仕事の成否は事前の準備で8割が決まる、という日通社員が共有する“心得”です。この段取り八分の心得で、奈良の名所・長谷寺にある仏像「難陀龍王立像」を日通の美術品チームが運搬する模様にカンブリア宮殿が密着取材していました。

過去には「ミロのビーナス」など世界の国宝級の美術品を運んだ実績がある日通。化学変化を起こさない和紙や精密機械向け車両、そして熟練の技を総動員して壊れやすい難陀龍王立像の運送に成功していました。

個人的に驚いたのが、インタビュアーの村上龍氏が運送業界のトラック運転手不足について言及した際、日本通運の渡邉健二社長が「将来的には高速道路で自動運転車が荷物を運ぶ」と回答されていた点です。自動運転によって運送費が下がれば、消費もより活発化することが期待できます。日本通運の株、株価次第ですが投資候補にしようと思います。

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