大里綜合管理の野老真理子社長が語る、カンブリア宮殿「不動産会社の超地域密着経営が、地域を維持する原動力に!」感想&評価

2015年11月5日(木)放送のカンブリア宮殿「不動産会社の超地域密着経営が、地域を維持する原動力に!」は、千葉県大網白里市にある小さな不動産会社「大里綜合管理株式会社」の野老真理子(ところ・まりこ)社長が登場された回です。

一見どこにでもありそうな街の不動産屋ですが、地域住民から非常に愛され、高い信頼を勝ち取っている不動産会社として地元では非常に有名だそうです。そんな不動産会社を率いているのが、大胆な戦略を次々に展開する社長の野老真理子氏です。

房総半島の真ん中、千葉県大網白里市にある大里綜合管理には地元の主婦たちが野菜を買いに並び、2階のレストランでは野菜豊富なランチが食べられるなど、一見道の駅のようにも思える施設になっています。「野菜が買いたい」「レストランが欲しい」という地元の要望に応えてきた結果だとのこと。

野老社長が率いる大里の特徴は、学童保育やカルチャー教室、コンサートの開催など、地域活動を300件近くも行っている点です。仕事と同じくらい地域活動に取り組むことで、顧客からの大きな信頼と売上につながっているそうです。

女手一つで5人の子供を育てるため母親が興した不動産店ですが、今の大里のメイン業務は母からのアドバイスもあり仲介ではなく土地管理になっています。土地管理の安定した収入があるからこそ、地域活動も行えると野老社長は話されていました。

野老社長が母親の跡を継ぎ、社長に就任してから3年目、切り倒した樹を片付ける際に貼ったロープによってバイク事故が起こり、22歳の大学生の命を奪うことになってしまったそうです。この不幸な事故によって「気づく力」を高める取り組みを始めたことが、今の地域貢献活動につながっているようです。

近所の住人を集め施主が中心となり投げ餅を行う「上棟式」や、高齢者が活躍できるカルチャー教室など、野老社長の取り組みは地域の交流や活性化にもつながっています。まさに古き良き日本の良さを具現化している社長ではないでしょうか。

1975年設立の大里綜合管理株式会社は、2014年度で売り上げ約4億4500万円、グループ含む従業員数は50人という中小企業です。しかし、売り上げや社員数といった規模以上に、地域貢献によって生み出される価値は大きなものがあると今回のカンブリア宮殿を見て思いました。

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