夢を追い求める鳥貴族(3193)の大倉忠司社長が登場!カンブリア宮殿「280円均一で絶好調!焼き鳥チェーンの“ぶれない経営”」視聴レビュー

日本の居酒屋がテーマという、夜見るにはお腹が空いてしまう経済番組が2015年4月9日(木)放送のカンブリア宮殿「280円均一で絶好調!焼き鳥チェーンの“ぶれない経営”」です。2014年7月に上場した株式会社鳥貴族(東証ジャスダック上場、証券コード:3193)の大倉忠司(おおくら・ただし)社長が登場された回です。

全品280円均一でもおなじみの鶏貴族は、居酒屋大手の不振が続くなか絶好調のチェーンです。国産鶏肉を使用した焼き鳥は一般的なチェーン店の約2倍のサイズとボリューム満点。キャベツ盛りもお代わり自由と、お財布にやさしい価格設定が特徴です。

原価率も一般的な居酒屋が30%と言われる中、鶏貴族の国産鶏肉100%の名物焼き鳥は原価率50%、金麦大ジョッキの原価率は60%以上、サントリー響も原価率50%以上と、食材の質にこだわっています。

鶏貴族ではセントラルキッチン方式は採用せず、毎日5時間かけて串打ちを各店舗で行っています。また大量仕入れで鶏肉の仕入れコストを徹底的に抑え、家賃が安い地下や2階以上への出店によって固定費コストを抑えています。

美味しさに対してお金をかける分、オフィスや店舗などはできるだけ経費を抑えることで、280円均一という低価格を実現しています。この安さと美味しさによって、鶏貴族は現在約400店舗、売上146億円まで成長しています。

個人的に関心したのが、鶏貴族ではお通しを出していないという大倉社長の言葉です。頼んでもいないのに勝手に出されて料金がかかるお通しは、お客さんの立場になったときに違和感を持つシステムだからすべきではない、という非常にシンプルながらも的を射た意見でした。

大倉社長によると学生の頃、230円均一の炉端焼き店で経験したメニュー選びの楽しさ鶏貴族創業の原点だったそうです。ただ30年前の1985年に創業した鶏貴族では、開店当初原価を気にして全メニュー均一価格には踏み切れず、閑古鳥が鳴く日々が続きます。

そこで思い切って全メニュー均一価格を導入。また2003年にオープンの鶏貴族道頓堀店は18年ぶりの阪神優勝とも重なり、一気に売上と知名度アップにつながるという幸運もありました。

現在、鶏貴族は1000店舗の出店をめざし、週に1店というハイペースで出店攻勢をかけています。炭火を使わない電気グリルを採用した焼き台や自動アルコールマシン、さらにはアルバイト向けのマニュアルを完備するなど、短時間で誰でも調理ができる仕組みを作ったことでどの店でも均一のサービスと商品を提供できるようにしています。

個人的にもう1つ驚いたのが、鳥貴族の取締役が全員元アルバイトということです。カンブリア宮殿の公式ホームページによると、全社員450人のうち、アルバイト出身者は125人に上るそうです。またチェーン店を展開する際、社員から独立する「のれん分け」しか認めていないのも特徴的です。
 
鶏貴族の大倉社長と言えば関ジャニ∞の大倉忠義さんのお父様だということくらいしか情報を持っていませんでしたが、今回の番組で優れた経営者であることを知れました。鶏貴族では株主優待もあるので、投資先として検討してみようと思います。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です