日本の中古電車やスマホアプリ、ICカード技術が大活躍!未来世紀ジパング「アジアを悩ます大渋滞 日本の技術で解消せよ」視聴レビュー

2014年9月1日(月)放送の未来世紀ジパング「アジアを悩ます大渋滞 日本の技術で解消せよ」を視聴しました。交通インフラが整わないまま、急速に経済成長することで巻き起こされる現象が「渋滞」です。経済成長著しい東南アジアの渋滞事情と、渋滞解消に向けた日本式のビジネスが取り上げられた回です。

英BBS調査で「世界第二位の渋滞都市」と言われるインドネシアの首都ジャカルタ、ここでは勝手に交通整理をして小銭を儲ける人や、渋滞で前に進まない車に物を売りつける人達がたくさんいます(ちなみに第1位はタイのバンコク)。

そこでジャカルタの警察が、渋滞を少しでも無くそうと採用したのがホンダのスマホアプリです。白バイに乗った警察官がスマホアプリを使うことで、ブレーキをかけた場所を割り出し、そこに重点的に警官を配置することで渋滞緩和につなげようとしています。

また、JR東日本は横浜線で使われていた中古電車をインドネシアに輸出しています。他の日本の私鉄も中古電車を輸出し、現在、ジャカルタ首都圏鉄道で走る列車の9割が日本製の中古電車だそうです。

酷い渋滞に悩まされるジャカルタでは、自動車の数を少しでも減らそうと電車の利用を呼びかけてきたそうです。しかし、インドネシアの電車は汚く、エアコンも無く、客が勝手に屋根に上るなど物騒だとして3年前まで人気がなかったとのこと。

そんな状況を変えたのが日本の中古電車です。日本の電車はエアコンが完備されており、社内が快適なために屋根に上る人もいなくなりました。また女性専用車両を採用し、電車の本数も増やしたことで、老若男女に親しまれる移動手段に成長中です。渋滞に悩まされる車よりも早く目的地に移動できるのも電車の強みです。

渋滞都市ランキング第10位の街、バングラデシュの首都ダッカ。経済発展に伴う車の増加に加え、「リキシャ」と呼ばれる三輪自転車タクシーが多いのが渋滞の原因となっています。

バングラデシュ・ダッカでは渋滞解消のためにバスの利用を促しているそうですが、無賃乗車や偽造チケットなど不正の温床となっています。そんなダッカで人気になっているのが、新しい真っ赤なバス。

エアコンが完備され、きれいなシートを持つ赤いバスですが、最大の特徴は日本のSuicaやPASMOのようなICカードが採用されている点です。2013年4月にバングラデシュ政府の要請を受けた日本のJICA(ジャイカ)とエヌ・ウェーブが、国営バス会社に日本のICカードを導入したとのこと。ICカードの導入により不正も無くなり、バス会社の売り上げも伸びているそうです。

沸騰ナビゲーターの山口義行氏(立教大学経済学部教授)の未来予測は、「渋滞が新たな日本のマーケットに」でした。成長著しいアジア圏の渋滞は、日本にとって大きな市場でもあるとの見解です。

インドネシアでは渋滞により年間8,700億円も経済損失が出ているという試算があるそうです。日本企業にとってアジアの渋滞解消に貢献することは大きなビジネスチャンスに繋がっていくのは間違いありません。

今回の未来世紀ジパングで紹介されていたスマホアプリ、鉄道の中古電車、ICカード以外にも、信号システムや道路整備、三輪タクシー等など、日本のインフラや商品、サービスは今後も渋滞に悩まされるアジア圏で広がって行きそうです。

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コメント

  1. ぴぽ より:

    スマートフォンを使ったアプリは日本でも普及していますが、複雑な機能で使いやすくありません。ホンダのはシンプルなのが現地で受けているようで、iPhoneの本質と共通したものを感じます。素晴らしい!

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