高齢者の側に立ったサービスが大切と再確認、ガイアの夜明け「枯れてたまるか! ~老後の生き方…新常識とは~」視聴レビュー

2014年4月15日(火)に放送されたガイアの夜明け「枯れてたまるか! ~老後の生き方…新常識とは~」を視聴しましたので、忘れないよう視聴レビューを書いておきます。高齢者の意志や希望を尊重したサービスが、今後の少子高齢化の時代においてますます必要になってくると再確認させてくれた回です。

千葉県にあるシニア向け分譲マンション「スマートコミュニティ稲毛」は、分譲マンションと住民専用の広大なクラブハウスから成る立っています。住民の平均年齢は71歳ですが、、高級ホテルのような作りとクラブハウスで毎日行われるアクティビティと呼ばれる趣味のクラブあるため、高齢者用施設というイメージはほとんどありません。

クラブハウスのアクティビティにはゴルフ、テニス、フラダンスに和太鼓、コーラスと、その数は30種以上もあるとのこと。さらに、朝晩の食事では、老舗日本料理屋「なだ万」の料理人が腕を振るう懐石風料理も食べられるなど、至れり尽くせりの住環境です。

スマートコミュニティのマンションは既存の2棟に加え、来年にはさらに増えて全部で5棟に増える予定だそうです。ゲーム会社「スクウェア・エニックス」の出身でソフト部分の充実が得意な染谷社長ですが、豪華な暮らしになれた高齢者からはどんどん要望が出ているとのこと。とくに「社会とつながりたい」「人の役に立ちたい」という意見が住民から多いそうです。

スマートコミュニティの住民は、障碍者のためのスポーツセンターで車いすダンスのボランティアを行うなど、社会とのつながりや社会への貢献を大切に感じ行動につなげていました。

ガイアの夜明けで紹介されていたデイサービスセンターが、「夢のみずうみ村」です。一般的な高齢者福祉施設では手すりを設け段差を無くすといったバリアフリーが常識ですが、山口県に本部のあるデイサービスセンター「夢のみずうみ村」では階段や段差、坂など日常生活にある障害物があえて配置されています。

夢のみずうみ村の代表の藤原茂さんの言葉で考えさせられたのが、「介護しない介護がある」と言う言葉。できることはやってもらう、できない事だけ手伝う、この取り組みが高齢者の要介護率の改善につながっているそうです。ユーメという施設内通貨で金銭感覚を忘れないようにしているのも、高齢者向け詐欺が増えている昨今、とても意味のある取り組みだと思います。

ただし、利用者の要介護度が軽くなると、デイサービスセンターの収入ダウンと言う経営的な矛盾を抱えています。バリアフリーではなく、あえて障害を残す「バリアアリー」を全国に広げるため、藤原さんはフランチャイズ展開を進めていました。

ガイアの夜明けを見ていて思いましたが、高齢者の生活が改善したり、生き生きとした人生を送れるようになればなるほど、その場や機会を提供している企業がもっと評価・支援されるべきです。それが少子高齢化の時代をより良いものにしてくれるはず。

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