日本を代表する寝具メーカー「西川産業」の西川八一行社長が語る、カンブリア宮殿「創業450年!眠ることなく“眠り”を極める超老舗企業」視聴レビュー

仕事の合間にちょっと一眠りできるお昼寝カフェ「コロネ」のように、眠りビジネスが現在活況です。2015年8月27日(木)放送のカンブリア宮殿「創業450年!眠ることなく“眠り”を極める超老舗企業」には西川産業の代表取締役社長、西川八一行(にしかわ・やすゆき)氏が登場されました。

西川産業の高給マットレス「AiR(エアー)」や羽毛布団、枕といった人気商品は楽天市場などの通販ショップでも購入可能です。
楽天市場でお取り寄せ可能な西川産業の商品一覧

戦国時代の1566年に創業し、来年2016年には創業450年を迎える老舗寝具メーカーの西川産業。近江蚊帳から始まり、ふとんや枕、マットレスなど、一貫して“眠り”に関わる商品を開発・販売し続けてきています。

西川産業では日本初の日本睡眠科学研究所を設立し、「睡眠」そのものを科学的に分析し、「質の良い眠り」を研究しています。眠りについて科学的な裏付けをおこなっているからこそ、快適な眠りにつながる寝具の開発ができるのでしょう。

累計35万本を売る大ヒット高給マットレス「AiR(エアー)」や、オーダーメイドが可能なスウィートでかわいいオーダー枕ブランド「PILLOWY cafe(ピローウィーカフェ)」を展開しているのも西川産業です。

カンブリア宮殿に登場された西川八一社長は婿養子として西川家に入り、西川産業入社後、38歳の若さで社長に就任します。しかし2006年の社長就任当時、西川産業の売上はピーク時の半分にまで落ち込んでいました。

そのころの商品はおとなしく似たような年配向けの商品ばかりだったため、西川社長はマットレスの「色」にこだわり、若い人たちにアピールできる赤と黒のツートンカラーという派手なカラーを社内で提案します。

社内から大きな反対が起こるものの、西川産業の2代目が単色の蚊帳に色付けして大ヒット商品となった「近江蚊帳」と、近江商人の三方良しの考え方をもとに社内を説得。ブリヂストン社の技術を活用し、2年の歳月をかけて生み出した斬新な色使いと機能にこだわった高給マットレス「AiR(エアー)」は、今や看板商品に成長しています。

現在、日本全国の寝具店は大型スーパーなどでも寝具を扱う時代になったことで、ピーク時に比べ4分の1、約5,000店にまで縮小しています。そんな中、西川社長は全国にあるふとんチェーン店を地域の「眠りの相談所」として生かすための取り組みを行っています。

各店舗のスタッフに眠りに関する社内資格を取ってもらい、客の眠りに関する相談に乗ろうというものです。ただ布団を売るだけでなく、客との接点を増やすことによって、布団の販売だけでなくリフォームや洗濯などの付加ビジネスにもつながっています。眠りの相談所の取り組みによって、中には年間売り上げが2億円にまで達したふとん店もあるそうです。

創業約450年の西川産業、売上高は約344億(2015年1月期)、従業員数は約1,000人の歴史と実績のある老舗企業です。村上龍氏も編集後記で書かれていましたが、睡眠がビジネスになるのは日本が成熟した社会になった証拠でもあると思います。

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