東京急行電鉄の野本弘文社長が語るチャレンジの大切さ、カンブリア宮殿「圧倒的な付加価値を生む!21世紀の街づくり革命」視聴レビュー

2015年7月9日(木)放送のカンブリア宮殿「圧倒的な付加価値を生む!21世紀の街づくり革命」に登場されたのが、東京急行電鉄の野本弘文(のもと・ひろふみ)社長です。鉄道事業ではなく『街づくり』を創業時から続けている、私鉄を代表する企業でもあります。

年間の利用客数は私鉄で圧倒的な第1位となる約11億人、売上高も1兆円超を誇る東京急行電鉄株式会社(東証1部上場、証券コード:9005)。当サイト管理人も番組で初めて知ったのですが、江ノ電を作った会社でもあります。

レトロな駅舎が印象的な高級住宅地「田園調布」、おしゃれなファッションの街「代官山」、人気スイーツの激戦区「自由が丘」等など、東急電鉄は魅力的な駅を多数抱えています。そんなNo1の私鉄会社、東急を率いるのが野本弘文です。

東急の歴史は、渋谷の歴史と言っても過言ではありません。渋谷を日本有数の街にした立役者でもあり、渋谷ヒカリエや東急百貨店など、渋谷で有名な施設も多数所有しています。

また横浜市の北部に位置する「たまプラーザ」も東急が開発してきたエリアです。1950年代前半、東急は何もなかった地の開発に着手し、イギリスの田園都市をモデルに高級住宅地を生み出します。

1980年代にはたまプラーザを舞台としたドラマがブームになり、人口は増加、地価も高騰したそうです。しかしそれから30年、もともと丘陵地帯を開発した為、たまプラーザは坂道が多く、高齢者の住民にとって住みにくい街になってしまいました。

この事態を打開すべく東急が打ち出した戦略が『住み替えサポート』です。たまプラーザ駅に直結する利便性の高いマンションを建設し、高齢者に住み替えを勧め、空いた家を子育て世帯に安価に仲介するという、街の人口を循環させることで活気を取り戻す試みです。

さらに日用品の宅配サービス、自宅の掃除や重い家具の移動など、高齢者の暮らしを助けるサービスも開始することで、“いつまでもこの街に住みたい”と思ってもらえる街づくりを東急電鉄は追求しています。

東急沿線でも人気の高い街、二子玉川。通称ニコタマと呼ばれるこの街を、東急では「ここでしか体験できない」をテーマに人を集められる場所へと魅力を高めているそうです。

2015年にオープンした複合商業施設「二子玉川ライズ」や、日本初出店となるスペインの惣菜店「マヨルカ」やTSUTAYAの最新業態「蔦屋家電」の誘致にも成功。さらには楽天の本社オフィスも2015年夏に二子玉川に引っ越してきます。

野本社長は東急の本流ビジネスではなく、不動産やケーブルテレビなど鉄道以外の事業に出向し、成果を出してきた実績が評価され社長に抜擢されたようです。客を待つ殿様姿勢だったイッツコムを、社員400人との地道なコミュニケーションで黒字化させた話は印象的でした。

渋谷の大家とも言われる東急では、次世代産業の代表格でもあるIT企業を渋谷に誘致する取り組みを積極的に行っています。IT企業の拠点となる大小様々なオフィススペースの提供や、起業に関するイベントの主催・協賛など、渋谷をITの街にするチャレンジを進めているそうです。

東急電鉄の株価はここ5年ほどずっと右肩上がりを続けており、株主優待も年2回実施するなど、投資先としての魅力も高い企業です。最低購入単価は100万円近いためなかなか手は出せませんが、将来の株購入候補として注目して行きたいと思います。

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