水沢ダウンのデサント社長が登場!カンブリア宮殿「機能性の追求を武器に!スポーツメーカーのサバイバル経営」

2018年12月13日(木)放送のカンブリア宮殿「機能性の追求を武器に!スポーツメーカーのサバイバル経営」に登場し、水沢ダウンを始めとした自社ブランドについて熱く語られたのが、スポーツウェアの専門メーカー株式会社デサント(東証1部上場、証券コード:8114、株主優待あり)石本雅敏(いしもと・まさとし)社長です。

▽人気の水沢ダウンは楽天市場のデサント公式オンラインショップでも購入可能▽

冬には売り切れになるという国産の高級ダウンジャケット、それがスポーツメーカーのデサントが開発した「水沢ダウン」です。毎年セレクトショップで大人気となっている逸品で、2010年冬季オリンピック(バンクーバー五輪)で日本人選手団の公式ウェアに採用された実績もあります。

スポーツなどプロ仕様の商品開発に強みを持つデサントでは、メジャーリーグで大活躍の大谷翔平選手のアンダーウエアや、サッカー元日本代表の遠藤選手のシューズ、水泳の瀬戸選手のスイムウエアなど、100名以上の一流スポーツ選手と共に商品開発を行い、こうしたトップ選手の本格的スポーツウェア技術を広く一般の人にも使えるように商品を展開しているのが特徴です。

デサントの創業と危機、そして復活

デサント社の歴史は1935年、現社長の祖父・石本他家男氏が大阪で紳士服の販売店「ツルヤ」を開業したことから始まります。野球のユニフォームが少しヒットしたことをキッカケにスポーツウェア事業に本格的に乗り出した結果、1968年には中日ドラゴンズのユニホームに採用。

1970年代に入ると、プロ野球12球団中なんと11球団がデサントのユニホームを採用するなど、高い品質がプロにも支持されました。その後はスキーウェアやゴルフウェアにも進出し、売上を伸ばして行きます。

1970年、デサントはアディダスとライセンス契約を結び、Jリーグ効果もあって1997年には売り上げが1,000億円を超える企業へと成長します。しかし翌年1998年に売上の4割を占めていたアディダスとの契約が解消、赤字転落し窮地に陥ってしまいます。

このアディダスショックを教訓とし、大株主でもあった伊藤忠商事の仲介でサッカーブランド「umbro(アンブロ)」の商標権を獲得するなど、デサント社は自社ブランド強化乗り出します。

2000年には韓国に現地法人を設立し、韓国の消費者に合わせた現地化戦略を取り入れることでタウンファッションとして地位を確立しています。今やデサントの海外売上高は日本を追い抜くまでに成長しています。

ものづくりの原点に戻ったことで機能性を追求した水沢ダウンも誕生。商品力と自社ブランド、そして海外展開も強化した結果、2017年度には売り上げも過去最高の1400億円を突破しています。

デサント社では商品の企画開発力が競争力の源泉と位置づけており、そのための開発拠点として2018年7月に大阪府茨木市にスポーツウェアの研究開発施設を新しく開設しています。

普通に考えると売り上げの4割を占めるアディダスとの契約が切れた時点で会社の存続も危ぶまれるところ、ものづくりの原点に戻って自社ブランドの育成強化に方向転換し、水沢ダウンやトップ選手と共同開発したスポーツウェアといった人気商品を生み出してきたことが、デサントの今日の強さを物語っていると思います。海外売り上げが高い点も投資先として魅力的です。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です