バオバブやキツネザルだけじゃない、未来世紀ジパング「意外すぎるマダガスカル」視聴レビュー

2015年5月18日(月)放送の未来世紀ジパング「意外すぎるマダガスカル」は、アフリカのインド洋に浮かぶ世界第4位の大きさを持つ島国マダガスカルを取り上げた興味深い回でした。個人的にマダガスカルは星の王子様にも登場するバオバブの木や、キツネザルなど自然と動物の王国のイメージがある国です。

世界でここでしか見られない独自の生態系を持つ国に可能性を感じ、日本の大手旅行代理店H.I.S.(東証1部上場、証券コード:9603)は2015年に初めてマダガスカルにツアーデスクを開設しました。ツアー客はキツネザルと触れ合うこともでき、神秘的な巨木が立ち並ぶバオバブ街道を体験できます。

またマダガスカルはもともとフランス領のため、ホテルでは美味しいフレンチを味わうことができます。またHISはサプライズ企画として、バオバブの間から上る日の出の見学タイムも用意していました。テレビ画面からも朝日の美しさが伝わってきました。

マダガスカルの首都アンタナナリボには空手教室があり、学校には日本語を学ぶ生徒が多くいます。しかし肝心のマダガスカル在住日本人は100人にも満たないそうです。

日本企業の進出もほとんどないマダガスカルに目をつけたのが、大阪のアパレル会社「株式会社ナックス」です。人件費の安さに加え、マダガスカルの人たちが勤勉で手先が器用なことも進出要因になったとのこと。

マダガスカルはシュークリームなどに欠かせないバニラビーンズの生産国でもあります。日本で使われている9割以上のバニラビーンズがマダガスカル産だそうです。しかし、不作や欧米との買付競争もあり、バニラビーンズの価格はこの2年で倍以上に値上がりしています。

番組ではバニラビーンズの輸入を手がけている、株式会社ミコヤ香商の水野年純社長に取材を行っていました。WEB限定「ジパング・お蔵入り映像」でも水野社長が日本から贈られたプレゼントを子供たちに配るシーンが掲載されています。こちらも要チェックです。

マダガスカルはアフリカには珍しく、主食がお米の国です。国民1人あたりの米の消費量は、日本人のなんと2倍以上にもなるそうです。しかしコメの収穫は毎年安定しないため、年によっては不作になる場合も。

そこでJICA(ジャイカ)は日本式の田植えや脱穀の仕方をマダガスカルの農家に伝え、広める活動を行っています。日本のようにより効率的に田植えを行い、そして効率的に収穫することで、従来のマダガスカルのやり方と比較して2~3倍もの収穫量へとつながっているそうです。

2015年4月30日、マダガスカル大統領府に日本の経済産業省や企業が招待され、ヘリー大統領との親睦を深めていました。今後より一層、日本とマダガスカルの経済面でのつながりも強化されそうです。

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