納期遅れが続く三菱リージョナルジェット(MRJ)が日本の空を飛ぶ日はいつ?ガイアの夜明け「シリーズ 追跡!日の丸プロジェクト①国産ジェット 復活への闘い」
2018年11月20日(火)放送のガイアの夜明け「シリーズ 追跡!日の丸プロジェクト①国産ジェット 復活への闘い」は度重なる納期遅れが続いている三菱重工業株式会社(東証1部上場、証券コード:7011)の子会社、三菱航空機の三菱リージョナルジェット、通称MRJの開発現場を独占取材で追った回でした。
2008年から始まった日本の製造業の悲願ともいえる国産ジェット旅客機の開発は、当初2013年に日本の空を飛んでいる予定でした。しかし度重なる延期によって、現在は2020年の納入予定となっています。
そこでMRJを開発する三菱航空機は日本人による日本のジェット機作りというこだわりを捨て、経験豊富な外国人技術者を300人以上も採用し、社内公用語も英語に変更しました。こうした大改革により開発スピードは格段にアップしたそうです。
2018年7月、イギリスで開催された飛行機の祭典「ファンボロー航空ショー」でMRJのデモフライトも成功。静かで見た目も美しいと、観覧に来たお客さんからも好評でした。
開発の最終段階に入っているMRJは2018年秋、アメリカ・モーゼスレイクで最大の難関でもある国交省による飛行試験が実施されました。同省のパイロットが搭乗する飛行試験も2019年1月下旬ごろに予定されています。
自動車部品の数がおよそ3万点なのに対し、MRJの部品は100万点にも及ぶため、関わる部品メーカーも多くなり日本の製造業の活性化も期待できます。最初の納入先となるANA(東証1部上場、証券コード:9202、株主優待あり)カラーに染まったMRJに乗れる日も近づいています。
ブラジル・エンブラエルとカナダ・ボンバルディアの2社が独占している世界のリージョナルジェット市場、ぜひ国産のMRJでシェアを奪って欲しいものです。