ネット通販の宅配事情やウエルシアの24時間営業について考える、ガイアの夜明け「その”便利”、必要ですか?~追跡!「サービス激化」の裏側~」

ファッション通販サイトとしては業界第2位の「MAGASEEK(マガシーク)」は全品送料無料、最短当日発送を掲げるネットショップです。楽天市場も都内一部地域で注文から最短20分で配達する“楽びん!”を開始し、アマゾン・ジャパンも最短1時間以内で配達する“プライム ナウ”のエリアを拡大するなど、ネット通販サイトによる物流競争が激化しています。

2017年2月21日(火)放送のガイアの夜明け「その”便利”、必要ですか?~追跡!「サービス激化」の裏側~」は、そんなネット通販配達サービスの裏側や、24時間営業ショップの必要性を取り上げた回でした。

番組では大手運送会社から宅配業務を委託されているドライバーに密着取材。1日に配達する荷物の約9割がネット通販の荷物だそうです。ネット通販の拡大で個人宅への荷物が急増したことで、大手配送会社だけでは捌ききれず、男性のような軽貨物の委託ドライバーが増えている現実があります。

ただ、個人利用者は日中不在にしていることも多いため、「再配達」が男性のような配達ドライバーの悩みの種になっています。番組ではヤマト運輸(東証1部上場、証券コード:9064)の元社員が神奈川労連に当時間労働について相談する模様も流れていました。

折しもヤマト運輸による送料値上げや長時間労働への是正勧告がニュースになっている昨今、アマゾンとの取引を切った佐川急便の対応は正しかったように思います。あと利用者側としても時間指定した場合は荷物を必ず受け取る、宅配ボックスを占拠しないといった心がけが必要です。

飲食業界ではロイヤルホストやガストなどが24時間営業を止める中、時代に逆行するかのように24時間営業に注力しているのが全国に1500店舗を展開する、ドラッグストア業界第2位のウエルシア(東証1部上場、証券コード:3141)です。薬剤師を24時間配置し配達にも対応することで、他社との差別化を図っています。

今回のガイアの夜明けを視聴し、ネット通販の配達についてはショップ側もユーザー側もある程度の負担が必要だと思いますが、ドラッグストアのように人の命に係わるお店は逆に利便性の高い方がこれからの日本に求められているように感じました。

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