バター不足はホクレン(農協)のせい!?MMJと酪農家を応援したい>ガイアの夜明け「巨大”規制”に挑む!〜明かされる「バター不足」の闇〜」
近年、バター不足がニュースで取り上げられるケースが増えています。小売価格も10年で4割近く上昇し、箱根に本拠を構える人気のパン屋「箱根ベーカリー」をはじめとしたパン業界やお菓子業界、そしてクリスマス時期などは一般消費者もバターが手に入らないと頭を抱える状況が続いています。
2016年11月22日(火)放送のガイアの夜明け「巨大”規制”に挑む!〜明かされる「バター不足」の闇〜」は、そんな日本における深刻なバター不足の理由と、全国に10個ある指定団体と呼ばれる農協の組織、そしてMMJ(ミルクマーケットジャパン)の奮闘を取り上げた興味深い放送回でした。
全国の牛乳の半分以上、国産バターに至っては約9割の流通を握っているのが農協の組織でもある、北海道の指定団体「ホクレン」です。一方、ガイアの夜明けで紹介されていた生乳を農家から買い取るMMJ(ミルクマーケットジャパン)は、指定団体以外で唯一全国展開する生乳流通会社です。
MMJは指定団体から独立して生乳を流通していることもあり、生乳をバターに加工する加工工場会社はMMJと取引すると指定団体から嫌がらせを受け、指定団体経由では生乳を融通してもらえなくなったりもするそうです。そのため、番組によると農家は不満を抱えながらも指定団体に生乳を出荷するしかない現状があるとのこと。
ガイアの夜明けで紹介されていた北海道釧路市の阿寒町で酪農家を営む福田貴仁さんは、MMJに生乳を販売しようと行動を起こされた貴重な青年です。新しい牛舎の建設も進めているとのことですので、今後全国で福田さんの牛乳やバターを買える日が来ると思います。
プラスの面もあるのでしょうが、生産者も消費者も無視したホクレンのやり方は、責められて仕方のないものだと思います。政府や小泉進次郎氏も規制改革の一環として、流通コストの削減と酪農家の所得の向上が図れる公平な事業環境に変えるよう動き出しています。
当ブログ管理人KENも今後、MMJや独自流通される酪農家の牛乳や乳製品を購入することで、彼らの活動を応援して行こうと思います。酪農家や乳業を結ぶ生乳売買のプラットホーム(オークション)も株式会社MMJの公式サイトでは公開されているので、乳産業に関わる方はチェックされてみてください。