大塚家具とジャパネットたかたに密着取材!ガイアの夜明け「”カリスマ創業者”との決別」感想&評価

2016年2月16日(火)放送のガイアの夜明け「”カリスマ創業者”との決別」は、”カリスマ創業者”が去った大塚家具(ジャスダック上場、証券コード:8186)とジャパネットたかた(非上場企業)を密着取材した、1自営業者の視点からも非常に興味深い回でした。

2015年、大塚家具は創業者であり父でもある大塚勝久さんと娘の久美子さんが経営方針を巡って対立。結局、久美子さんが株主からの支持を得て会社を率いていくことになりました。ちなみに父の大塚勝久氏は、2016年4月に「匠大塚」という新ブランドを立ち上げるそうです。

高級家具をそろえ、会員制を導入し、店員が客につきっきりで接客する手法を採用してきた大塚家具。売り上げは500億円を超えていますが、ニトリやイケアとの激しい競争もあり売り上げは伸び悩んでいます。

そこで久美子氏は時代の変化に対応すべく、会員制を廃止し、高級路線から中価格帯路線への転換など、父・勝久氏が築いてきた戦略を一変させます。高給家具の修復や大塚家具の中古品販売、新宿ショールームの大改革など新たな手も打ち出しています。ただ株価の面では、久美子氏の戦略はまだ評価されていないようです。

ガイアの夜明け後半に紹介されていたのが、通信販売業大手のジャパネットたかたと、その創業者である髙田明氏です。生放送のテレビショッピングには高田氏自身が出演し、独特の甲高い語り口で商品を紹介するスタイルが有名です。2010年には過去最高の売上高1759億円も達成しました。

2015年1月、その”カリスマ創業者”のあとを継いで二代目社長に就任したのが、長男の髙田旭人新社長です(当時35歳)。父親の髙田明氏は社長を退いた後も、テレビショッピング番組には出演していましたが、それも2016年1月15日の生放送をもって完全引退されました。

髙田明という一人のカリスマに頼るのではなく、社員全員で過去最高売り上げを目指すジャパネットたかた。これまで取り扱ってこなかったガスコンロの販売を成功させたり、東京オフィスを開設したりと、社長変更1年目から新たな施策も打ち出しています。

親子問題に揺れた大塚家具に、名物社長が去ったジャパネットたかた。両社ともに共通しているのは、創業者である父親から、2代目社長を引き継いだのが娘・息子という点です。プロ経営者が取りざたされることも多い昨今、世襲社長の今後の取り組みが注目されます。

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