仙台うみの杜水族館と国立科学博物館に訪問したくなる、ガイアの夜明け「地方を変える! 新たな水族館・博物館」視聴レビュー
京都市岡崎に2015年7月、京都市動物園がリニューアルオープンしました。動物を縦に立体的に見せる園内配置に変わり、動物を見ながら食べられるビュッフェレストランなど、一般的な動物園とは違ったお客さんを楽しませる特徴を持っています。
2015年8月11日(火)放送のガイアの夜明け「地方を変える! 新たな水族館・博物館」では、京都市動物園や仙台うみの杜水族館、国立科学博物館など、地域活性化と観光資源につながる水族館&博物館が紹介されていました。
ガイアの夜明けによると日本には83の水族館があり、なんと世界の水族館の約2割を占めるそうです。アイデアと工夫で国内外の観光客を集める水族館、そこに日本の大手商社も着目しています。
2015年5月、88年にわたって地元住民から愛された宮城県唯一の水族館「マンリンピア松島水族館」が閉館しました。松島水族館の生き物とスタッフを引き継ぎ、7月に仙台市内に新しくオープンしたのが「仙台うみの杜水族館」です。手掛けたのは大手商社の三井物産(東証1部上場、証券コード:8031)です。
仙台うみの杜水族館は八景島や地元の漁業組合、観光協会の協力を仰ぎながら展示物を作り上げたそうです。中でも展示の目玉となるのが「ヨシキリザメ」です。仙台・気仙沼はヨシキリザメから獲れるフカヒレ産地として栄えてきた歴史があるため、仙台うみの杜水族館は復興のシンボルとも言えます。
番組では長期の飼育が難しいヨシキリザメを捕獲し、三陸の海を表現した巨大水槽内での飼育に成功させるまでの取り組みが紹介されていました。機会があれば私も一度、仙台うみの杜水族館のヨシキリザメを見に行ってみようと思います。
ガイアの夜明け後半で取り上げられていたのが、2015年7月にリニューアルオープンした上野公園にある国立科学博物館です。日本で最も歴史のある博物館のひとつで、改修後は最新の学説に基づいた分かりやすい展示へと生まれ変わっています。
国立科学博物館の入館者数はこの10年で倍増しているそうです。国立科学博物館では地方の博物館と連携して「コラボミュージアム」という取り組みも行っており、全国で貴重な展示物を見てもらえる活動に注力しているとのこと。
2015年の夏には、コラボミュージアムが福島県福島市内にある福島県文化センターで開催されました。国立科学博物館では貴重な恐竜の化石の標本や、フタバスズキリュウの化石など福島県に関連する貴重な標本を多数出張展示していました。
日本の水族館や博物館は、日本国内はもちろん海外から来日する観光客にとっても大きな魅力に映ると思います。三井物産など大手商社が関わることで、観光資源としても今後さらなる成長が見込めると期待しています。