飛騨産業(HIDA)の穂高や森のことばの椅子に座ってみたくなる、カンブリア宮殿「苦境の家具メーカーが復活!業界の異端児が仕掛ける独自改革」

2017年11月30日(木)放送のカンブリア宮殿「苦境の家具メーカーが復活!業界の異端児が仕掛ける独自改革」に登場されたのが、高いクオリティと常識を打ち破る独自の技術力で成長を続けている老舗の家具メーカー、岐阜県高山市で古くから家具製造を手掛けてきた飛騨産業の岡田贊三(おかだ・さんぞう)社長です。

輸入家具の台頭により借金が膨らみ窮地に立たされるも、次々に改革を断行し売上高を社長就任直後の2倍となる50億円にまで復活させたのが、現社長の岡田贊三氏です。とにかくやってみるという精神で会社を立て直すことに成功した岡田氏の手腕がカンブリア宮殿で詳しく紹介されました。

飛騨産業ではリビングチェアだけで60万脚も販売されてきた「穂高」シリーズをはじめ、飛騨地方で受け継がれてきた一本の木を曲げて家具に使う「曲木」の技術を生かした独創的な商品で、ニトリやイケアなど安さが売りの家具に対抗しています。

さらに、家具業界では異例の10年保証サービスや、新品を買うよりも3分の1の価格で依頼できる修理サービス、さらには格安価格で飛騨産業の家具が購入できるアウトレット店舗などお客さんに喜ばれる施策も次々に展開しています。

楽天市場で購入できる飛騨産業の穂高椅子

飛騨産業を蘇らせた岡田贊三社長とは?

岐阜県高山市で生まれ家業の荒物屋を継いだ岡田氏ですが、55歳で成長させた自社の経営権を譲ったあと、悠々自適な暮らしを満喫する生活を送っていたそうです。そんな隠居生活の中で、やり手と評判の岡田氏に地元・高山を代表する企業「飛騨産業」から経営立て直しの依頼が舞い込みます。

郷土のシンボルとも言える会社の立て直しに一肌脱ぐため岡田社長は飛騨産業の社長に57歳の時に就任。アウトレット店舗を作り積みあがった大量の在庫をさばき、問屋を飛ばして小売店と直接取引することで価格を安定化、さらに受注生産に切り替えたことで倉庫費用を抑えるなど就任直後から大改革を断行されます。

さらに、2001年に発売開始した木の節をデザインの1つとして捉えた業界の常識を破る「森のことば」シリーズが大ヒットし、飛騨産業のお売り上げとブランドは急上昇。今では飛騨産業の売上は50億円にまで回復しています。

現在、岡田社長は「飛騨の匠」の技術を後世に残すため、2年制の養成学校を立ち上げ家具製造の基礎を若者に教えています。入学金や学費は無料、さらに奨学金として年間96万円も支給してもらえる飛騨産業の養成職人学舎で業界の未来を担う若き職人が育っています。

村上龍氏が番組最後の編集後記で「立ち上がりたくない」と飛騨産業の家具を表現したのはまさに名キャッチコピーだと思います。日本の職人が生み出すこだわりの家具、国内だけでなく海外でも受け入れられるはずです。

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